ヘヴンorヘル
天国なのか地獄なのか…
これって天国じゃん!
いや、ここは地獄の山頂です。
距離は90k。同時期に行われる、信越や武尊に比べれば短いし、しかも稜線あり。
そして、記念すべき第1回大会!
そう第1回といえば茨城100kでも触れたように、手探りの中のやり過ぎ感など、お祭りな要素があって楽しい。トレイルでいうとスパや伊豆などなど、1回目ならではの面白さがあった。さぁ今回も!と思いエントリー開始早々に申込み。
まぁ、この時点では特に深くは考えていなかった。エントリーは開始されたけど、細かい大会概要は未定。コースもアクセスもはっきりしない感じだったけど、これも1回目という混乱だろうと。
定員は300名ほど。エントリーは開始されたけど中々埋まらない感じ。徐々に大会概要が明らかになっていくが、これまた遅いしわかりにくいw 茨城100kの時みたいだなぁと、まだまだお気楽モードでしたが、大会に近くにつれて、HPの情報だけではなく色々な人のSNSなどの情報を知れば知るほど「なんかコースがかなりハード?」と不安に。それでも、コースがハードと言ってもね。まだ大丈夫だろう感の方が高め。ほら、稜線あるし累積標高も高めなんでしょ…
①高低差
コース詳細も判らず申込みをしたのですが、さて、これは早々に判明した高低表。
うーん。正直、見てもねぇ。みんな研究とかするの? 山を4個ぐらい越えるのね程度。
②エイド
…給食エイド1ヶ所(゚Д゚;)
水エイドは2ヶ所
あとは水場ってなんだ!
と1週間前の最終案内で知るw
いやー何度も見直したよ
③コース
コース図は見ましたよ。高低差も出たし。問題はコース上にマーキングがほぼなし。というお知らせ。迷いやすそうなところはしたけど、無いと思ってください。だって(゚Д゚;)
コース説明の中で色々と知る事実に不安倍増。だからかぁ…事前の案内でも「GPSデータをダウンロードして、GPS地図アプリでみられるように」とあったし、装備チェックで確認もあった。さらにココヘリも必須で、持っていない人は1000円でレンタルと、やたらと厳しいと思ったら、こういう理由ね。
④参加人数
募集定員は300名。
実際の申込み人数は135名!
当日知りました。
これはとどめですね。90kでこの人数。独りになる率がかなり高し。
もう不安MAX。天候も不安定ぽいし、もうビビり過ぎて落ち着きません。唯一の救いは、たさべ&よーじさんがいること。もうこの二人に付いていくしかありません。「金魚の糞作戦」です!
そんなビビりまくり&迷子心配で、いつもに増して写真なし。写真撮っていて集団から遅れるのも嫌だし、GPS地図アプリも使うので電池の消耗も避けたいなどなどネガティブ気味。
スタートは20時。古民家が並ぶ大内宿からで藁葺き屋根で良い感じだが写真なし。神主が完走安全祈願してくれ、人数が少ないながらもキチンとしていた。不安の中でいよいよスタート!最初はよーじさんの作戦、30kまではウォーミングアップで無理しない。明るくなるまで迷わないように集団走行と、スタートしてサクサク行きたいところを抑えてまずは1つ目の山へ700mUPのアタック。初めなので何とか無難に到着。漆黒の闇の中で風景も人もいない。早々に1000mぐらい下ります。下りきったところに水場があるらしいがわからなかったし、本当にマーキングがない!ちょっとはあったかな、ピンクのビニール紐らしきものが。ここからはロードと林道で500m上がってから、さらに600mUP登山。ロードは少ないと思っていたらあったねぇ。ロードと行っても外灯が1つもないような漆黒の闇の中を走る感じ。途中で水場は見つけられ補給は出来たが登りで水も心配です。ロードを登りきって少し林道を進んだら、最大のロストポイントの平坦な森の中を2kぐらいかな。ここだけは、マーキングテープが10mぐらいビックリするぐらいあったが、本当に何も道もない森の中を、マーキングだけを頼りにたどっていく感じ。それを抜けるとちょっと下り基調の林道。そろそろトレイルかなと思い走っていたら、仮設トイレを発見。ここでトイレ休憩ということで、他が用を済ませている時にフラフラしていて周りを見ていたら「登山口」の目立たない看板発見。トイレで止まらなかったら確実にロストしていた。あぶねぇー。ここからは登山。急登とあったとおり、後半はなかなかの登りっぷり。よくやく頂上だぁ!と着いても頂上感なし。展望は暗闇。街中の明かりすらみえない。早々と下りますがあまり足場もよくない。そしてプチロストも度々。登りよりか下りの方が勢いが良いのでロストしやすいのかもしれない。それでも下りきれば初のエイド…ウォーターエイドが待っている。トレイルを600mほど下ると林道で出た。さあ、右左どっちよ?w
と地図を見て左だ!と思って行きますが不安でしばらく進んでは方向を確認するような事が多数。ここから100mほど下ってエイドに到着。確かに水しかない。けど何故か休まる。人がいることが有難い。ここで小休憩として、さてまた800mUP登山。ここまで30k。この山を越えて下っていけば(20k先だけどね)、唯一の食べ物エイドがある!ただそれだけを思いひたすら登る。そしてまた一気に下る。下りの途中からは林道とロード。夜が明けて周りの風景もわかってきますが人家が全くない。そのかわり猿や鹿を見かける。そしてよーやくキター。エイド! 7時に到着!
50kで11時間。まぁまぁです。の前に、このエイドに9時までに着いたことに意義がある。時間までに通過しないと、この先の稜線には行かないショートコースでいかされるからだ。まぁとにかくエイドを楽しみましょう
けんちん蕎麦とおにぎりとミニカップラーメン! このけんちん蕎麦がめちゃくちゃ旨かった。
元気100倍で復活!
さあ、いざ稜線へ!
なのだが、天気が回復してきて暑い。冷たいコーラでものみたい。
稜線への登山口まで10kほど町?村?の中を通過するので自販機でもあればと思っていたら、まったく無い!人もいない!モヤモヤしながら登山口手前のウォーターエイドに到着。暑くなってきたせいか水の減りが早い。さてここから1200mUP。ふと考える。1200mUPって何時間で登れる?1時間で500mぐらいかな。そうなると…二時間半か!長い!考えてはダメだ。考えるべきは稜線!インスタ映え間違いなし!オシャレ枠当確!まさに天国だろう!と妄想を力にして登る。書けばあっという間に終わってしまうので残念ですが。言うとすれば「キツイ!」しかありません。歩いていればいつかは着くということで、ついに…ついに…稜線についたぁ!
ここは天国か!
いや、笹地獄!
写真だとわかりにくいけど、前半は笹地獄。後半は良かった。上は来た道を撮りました。こうやって見ると良い道を通ってきたと思いますが、走っているときは良さがわからん。天候が心配されていて、無理かと思っていたのにこんな素敵なところを走らせていただきました。とりあえず目的達成。さて後は・・・ゴールですよね。
登った後は下る。まずは400mダウンから100mUPからのまた400mダウン。ここも気持ちよく下ることが出来ない感じの足場の悪さ。またまた途中で湧き水を飲みましたが、よく考えたら飲める水場のある自然の豊かなところなんだなぁと、ちょっと思いふけながら辛いのを紛らわせる作戦。
さすがにヘロヘロ。下りも足の踏ん張りが利かなくなってきた。それでもラスト300mアップを越えてラスト700mダウン。ここまでくれば辛くても辛くても・・・と思ったラスト3k区間、超アスレチック地帯。ここは「清水公園か!」と思うぐらい川を右へ左へと8回。このおかげでおかげで・・・これは後にしてとにかくゴール!!!!!
19時間2分ぐらい。えーひそかに19時間切りを意識して最後は走っていましたが、最後のアスレチックコースのおかげで諦めた!びっくりするぐらいラストの数キロに時間かかりました。
でも無事ゴール出来ればOKです。ゴール会場は混みあってもなく、無料ラーメンや菓子パンなどあり夕食がいらいほど堪能。
色々と心配しましたが、本当に無事にゴール出来てよかった。これに尽きます。
それと初めて出る大会も良いですね。どんな大会だろうというワクワク感もあり、心配事もありますけどね。 本当に無事にゴール出来て良かった!
あ、東京マラソン落選しました。落選地獄w