トラの巻

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UTMFを走ったらしいよ

 もはや、写真すらないので出たのか出でないのかわからない状態。

 スタート前からの雨でスマホを出して何か撮るということが、いつも以上に億劫になってしまって本当に写真ありません。

 さて、スタート直後は10kほどロードと林道をひたすら走る。おかげで、ある程度の走力が同じぐらいグループに振り分けられるので、これはこれで良いかも。UTMFのコースのイメージは、いくつかの山をロードと林道で繋げている感じ。ところどころで平坦なところがあります。なので、この平坦を走れていれば完走は出来る。タイムを狙うなら、この平坦なところで稼げるかどうかだな。

 今回の作戦は、前回のまぐれ32時間に近づける走りが出来るか。前回は、前半は飛ばし気味でいって一時期崩れましたが、何とか復活して飛ばさずエイド休憩もしっかりとったおかげで、後半から最後まで足が終わることなくイーブンペースで進めた。その後半の感覚を基準にして35時間以内を目指す。なので、始めのロードと林道もマイペースで進みます。それでも全体の半分よりかは前にいるはず。トレイル入ってからの渋滞はないかと思ったら、所々足場が悪くプチ渋滞は頻繁ありました。でも、まだ快適な部類です。

天候は相変わらず小雨。レインを着るか脱ぐか迷う程度。走っていれば寒くはないが、日も落ちてきたら雨も降ってきたのでレインを着ましたが、この雨で余計に下りはぐちゃぐちゃツルツル。そんな状態でエイドに着いた唯一のエイド写真がこれ…


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顔も汚れています。

足なんかは

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 ここは富士宮の焼そばエイド。まだまだ前半戦。このあとは夜の雨の中、中間の地点のドロップバックが置いてあるエイドまで向かいます。前回はここから急に気持ち悪くなりリタイヤまで考えた区間。思えば空腹で胃液にやられてしまったのかな?ということで、たらふく食いましたが、エイド近くでまできて気持ち悪い。ようやく、中間地点のエイドに到着。気持ち悪いけど去年よりかは良い。ここでは一時間弱ぐらいの休憩をとる予定だったので、ドロップバックから着替えを取り食料も補給してリフレッシュしてスタートしたいところですが、雨に濡れた身体は休憩も落ち着かない感じ。無駄に時間だけが経過していく感じがしたので出発。

ここから後半戦。夜も開けてきて雨も収まってきたので、ここが頑張り時。なるべく明るいうちに後半の山を越えていきたい。昨年は日が開けてからが暑かったが、今年は過ごしやすい気温。去年お世話になった自販機を思い出しながら忍野へ到着。ここまで114k。疲れてはいるが身体はまだまだ動く。何となくゴールがイメージ出来てきた感じ。

忍野を出て一山越えたところで雨がポツポツ。もうすぐエイドだし、どうするか迷っていたら、どしゃ降り。慌ててレインを着てエイドへ向かっていたら、その手前で居ましたね…「ヒゲ」。昨年もありがたいことに応援に来てくれて、今年は天候悪いしと思ったらいましたね。これで今年も完走間違いなし。

(この時は、この人が200k走っているとは思いもしなかった。)

ずぶ濡れ状態のエイドはやはり落ち着かない。止まると寒いし。とにかく食べ物を無理やり食べる食べる。ここからがUTMF。後半のここからの山が一番キツイ。

寒いが走ればちょうどよいので、Tシャツ上にレインと短パン。雨がかなり降っているなかスタートしたが寒い。寒いが我慢。登りで息がきれるようになったら丁度良いはず。が寒い。ちょっと雨に濡れすぎたか、気温があがらないのか…。とりあえず走って動いていれば我慢できなくもない寒さなので進みます。それでもやはり寒いと思っていたら霙? まさかと思い確認してみると霙。ここから急変。霙と思っていたら雪に変わり、これがガンガン降る。あっという間に雪景色。


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まだ、この時はネタ感覚

 

そして、ガンガンと降り続けて積もりだし、マジかぁー感覚

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で、1面雪景色でヤバい!感覚
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とにかく寒い。

走っていても寒い。息があがっても寒い。

口はガクガク、身体はブルブル、手は震えが止まらん。さすがヤバいと思い、着替えたいけど屋根のあるところはない。しかもコースはシングルトラック気味のところ。でも我慢出来ない。ちょっとスペースのあるところで雪の中、防寒着をリュックから取りだしレインの下に着たいのだが、手が震えてリュックから取り出せない。チャックもうまくいかない。あたふたしながら何とか着たら寒いけど全然違う!下も着たいが、この震えで着れそうにないし、長く止まっているのも苦痛なのでとりあえず出発。なんとか耐えしのげる感じもしたが、やはり雨に濡れた短パンで雪の中は寒い。この下半身の冷えが上半身へ伝わってくる。エイドまでいけるか…震えは止まらん。この状況でもコーススタッフがいた。ビニールシートを木に引っかけて簡易的に屋根を作って数名いた。ここで服を着させてくれとお願いしたら、助ける行為なるからダメと言われた。ではリュックだけでもお願いしたらそれは許してもらえた。やはりリュックから服を取り出す手はさらに震え、ズボンを履きたくてもスムーズに履けない。スタッフも見かねてそっと身体を支えてくれた。何とか履くことが出来た。スタッフからはエイドまで5kですよと。お礼を言って走り出す。寒いが耐えられる。履いたのはレインのズボンではなく、防水機能はない保温性のあるタイツ。濡れるが短パンとは大違い。寒くなると予報はあったが、それは日が落ちてからだと。今は真っ昼間の正午。明るいうちに山を抜ければ防寒着まではお世話にならないと思っていた。でも、まだ上も着るものあるし、下はレインズボンもある。エイドに到着して装備を整えればこの天候にも耐えられる!と計算していたらエイドまでのこり2k。逆走してくるスタッフから「エイドストップで大会中止です」と無情の通知。やっぱり…何となく危惧はしていたが思わないようにしていた。

気を晴らすようにエイドまでの2kを快走し、エイド到着一声は「ちくしよー」と叫ぶ。

叫ぶが、スタッフには笑顔でありがとうごさいますとお礼を言いました。

エイドに着くと、テントの中は同じく無念そうなランナーがいますが、誰もが仕方ないですよねと会話していた。

中止となると気が抜けてとにかく寒い。周りのランナーも皆寒いの連呼。温かい味噌汁を飲むが、やはり服が濡れているので身体が温まらない。ここで、ストーブにあたりながら若そうなランナーと雑談。元気だけど寒さで震えがとまらないと。そんな話をしていたら、スタッフから「1度救護室で身体を暖めましょう」と言われて別にテントへ。行くと我々二人が来ていいの?と思うぐらい、もっと重症ぽい人が…そんな中、二人で申し訳ない感じで居させてもらう。とりあえず、濡れている服は脱いで毛布を被る。ペットボトルにお湯を入れたものを湯タンポかわりに抱える。これが暖かい。

そんな事してテントで過ごしていたら外は雪止んで晴れてきた。


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この写真を見て、先ほどまで雪だったと信じてもらえるのだろうかというぐらい良い天気。

さて、ここで中止だけどどうやって戻る?もともとこのエイドはリタイアバスがあるところではない。5kほど離れた忍野エイドが大きいので、そこまで自力で行くかピストンするハイエースに乗るかだが、この人数をピストンするのには時間がかかりそう。そもそもここまで来ているランナーな屈強な方なので走っていく人が多数w。さて、救護室にいた我々は、なんかハイエースで強制送還となり、なんか申し訳ない元気な二人。早々に忍野には着くことが出来たが、忍野にはスゴい人だらけ。バスでゴールのところまでいくとしても時間がかかりそう。待つしかないかと、救護室から行動を共にしている方と雑談していると、知り合いの女性と思われる人が話しかけてきた。応援でエイドにいたらしいが中止になったので帰るところだったらしい。ここで、若いランナーさんとお別れだと思ったら、一緒にどうぞと。服も汚れているから断ったが、遠慮なくと言ってくれるので好意に甘えました。なのでスムーズにゴール地点へ移動。いやー、出会いって不思議ですね。お礼を言って、若いランナーとも別れました。

そこから、預けた荷物やドロップバックを受け取って、駐車場へはシャトルバス。これは空いていたので問題なく移動。

さてさて、ここからが大問題。

車に戻って着替えます。荷物も整理します。夜なのでベッドライトつけて作業です。全て終わってエンジンをかけようとしたらかからない!オーディオはつく、室内灯はつくよぉ…まさか…

落ち着こう。きっと故障ではない。バッテリーが弱っているのか!ライトオフにしてもう一度エンジンかける。無理…もう一度!無理…。しまったぁ。ライトつけたままだったのかな。バッテリーは大容量に変えて劣化してなかったはず。でも車の時計を見ると狂っている。5時前にダメになったのか。これはバッテリーだなとおもって、すぐにロードサービスに電話。30分ほどで到着するとのこと。バッテリーなので来てもらって1分で解決。


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(後日のバッテリー交換作業)

いやー帰れないかもと思った。一番のピンチでしたね。ここからが問題。バッテリーが弱っていると思うので、家までエンジンが切れない。1度切ったら再スタート出来る保証はない。ということは、家までノーストップ!キツイなぁー。トイレ休憩や仮眠、お楽しみのサービスエリアでのバカ食いもできん!とりあえず家に向かって出発。疲れているが良い意味で緊張感で眠くはない。眠くはないけどトイレは行きたい!生理現象は我慢出来ないので、サービスエリアに寄ることに。車のオーディオをガンガンにかけて、誰か乗っている風にしてエンジンかけっぱなしでトイレへ。そんな事だけで寄り道もしないで帰ったので家に早く着いた。

なんか大会中止より、頭のなかはバッテリーあがりの印象でいっぱい。色々とありましたしね。

一応記録はこんな感じ。
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去年と比べるとか、何か振り返って反省するとか一切なし。まぁ、無事に帰れたからそれでいいのだ。ということにしました!

さて、来年はどーする自分。初めに書きましたが今回の秘密の目的は達成出来なかったのでリベンジしたいがそんな気持ちになれず…(4月から部署も変わって来年に向けて練習出来るか不安もあり) かなり後ろ向きになっていたところ…この2週間後に行われた彩の国が、また私の悩ます要因に。元々、眼中になかった大会。それは私には完走が無理だから。でも、ペーターした夫妻に刺激をもらっのと、マイラーの人たちの頑張り。一番は、今回トップだった人のお言葉。マイラーは完走するというより、この困難な大会へトライすることに意義があると。なんか完走出来ないと思ってさけていたけど、トライするという事でも良いのかなと。そうなると、UTMFは練習としてありかな。でも、キツイしなぁ…しばらく悩みます。まだ参加しない率の方が高いです