トラの巻

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ガイリーン2

 箱根外輪って知ってます?箱根湯本をスタートとして芦ノ湖を中心に金時山を通る50k。累積標高も3500mぐらいあります。コースは時計回りと反時計回りがあり、ちょっと箱根関所あたりのコースの取り方が色々とありますが、10時間以内で回ることが出来ればトレイルランナーとして立派とも言われています。

 で、ある日に尊敬する人から「箱根外輪…しません?」と。外輪かあ、いいねぇ。「そう外輪2周」…2周?2周!!100kか!

送られてきた旅のしおりは、


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ガチだぁ…絶対にマラニックではない予感。

そこでやめるとも言うのもあれなので「ハイ!喜んで」と快諾したものの不安。毎回、同行するメンバーに凄い実績の人を連れてくるので、足手まといにならぬか心配なんです。とりあえず大会なみに体調を整えて箱根湯本に到着。

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世間はクリスマスでっせ。湯本もX'mas。

 さて、集まったメンバーは…当たり前の100マイラー。それだけてはなく順位もスゲーよ。

これはまずい…まずい…これが大会なら完成にビリ。ということで、余裕がなくガチで行くので、またまた写真が少なくなります。でも、皆さん速いのに優しい。ペースも合わせてくれますし、ガンガンいくことなく平和です。と安心して写真を撮ったけど真っ暗。


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これはスマホカメラが悪いということで、序盤は楽しく進むこと1回目の金時山に到着


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もちろん真っ暗。真っ暗だけなら良いけど寒い! 寒いけどウェア選択は難しい。止まったり歩くと寒いけど、多少なりとも走ると寒さに耐えられる。こういう時は汗冷えしやすいので困る。とはいえ、35k地点ぐらいの唯一のオアシスへ到着


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本当に日本のコンビニってスゴいと思う瞬間ですが、この手前から雨が…今回のマラニックの唯一の懸念事項は天気。予報は明け方から昼までは雨予報。でも明け方前の3時ぐらいから降りだしてきました。

「1周で終わりか?」という感じで湯本駅に近づいて夜が明けてきたら雨がやんできました。そして予定通り7時ぐらいに到着。f:id:mac0126:20190101213942j:image

さて、雨は一時的にやんだとはいえ、50k走り、雨にもだいぶ濡れ、寒さにもやられ、2周目どうしようかな話しになりましたが、ここがいつもと違うところが「とりあえず行けるところまで行こう」となる。そう、皆さん経験豊かな強者なんです。とりあえず2周目に突入。雨でかなり足場は悪いなか、意外と良いペースで進んで行きます。


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昨日の真っ暗な写真のところと同じ場所で撮影。真っ暗から雨でモヤモヤ景色。本来なら、富士山が見える絶景なんですけどね。再び金時山を目指しますがここがきつい!登り基調なここのパートはつらい。金時山の山小屋まではと思い進みますが、思った以上にキツイ!私も山頂手前で水切れ。これで山小屋が悪天候で閉まっていたら…と嫌な予感もしつつ…


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到着!そして命綱の小屋もやっていた!

すがるように山小屋について栄養補給


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ホント、マジで助かった!

そして、噂通り女将はトレイルランナーにはめちゃくちゃ優しい。カップラーメンとドリンクを買ったが、お菓子は沢山くれるしホットコーヒーまでサービス。ほんと神だ!


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こちらが申し訳ないぐらいのサービスを受けました。

さて、さぁーこれからどーする。

安全なのはここから下山してバスで戻るか、下山はするけど短縮コースで戻るか、それとも正規ルートで2周を目指すか。

時間的には2周はギリギリ。さてどうする?

またまた強者たちは違います。行けるところまで行く…「いのちをたいせつに」ではなく「ガンガンいこうぜ」になっております。

さあ、行くと決めたらこのメンバーは凄い。こらからは、ほぼガチラン。何故そこまでガチなるのか!それは「終電に間に合わないからだ」。

間に合わない=野宿or3周or東京までランor家庭崩壊

など、地獄絵図が待っていることは確実。もはや背水の陣。もう、大会並みのガチラン。

さぁ、雨の中でのガチランスタート。もう、集団でなく個々でゴールを目指す方式。誰か1人でもゴールできればとサバイバル方式。時間的には動き続けてギリギリ。とにかく、ゆっくりでも止まることなく進みます。そう、それが70k越えてからも出来るのが今回のメンバー。本当に底力があり、まさかのビルドアップです。そして2回目のオアシスのセブンに到着。ゆっくり休むことなく早々に出発。


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もうボロボロです。

ここで爽やかランナーと話すことに、なんと箱根駅伝コースを往復しているそうで、これから東京へ戻るらしい。それを聞いて残り15kに気合い入れ。


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最後のロードを歩くことなく登りきってガンガンいきます。めっちゃ必死で湯本駅へ向かいます。そこまで必死させるのは、向上心でもヤル気でもなく「終電!」

なんだろ、この言葉は普段から平日に戦っているので力が入りやすい。

あと5k、3k、1k…着いた!着いた着いた!


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ボロボロ…疲れたというより、終電に間に合った!! そして、全員間に合った!

終わってみれば、みんな終電に余裕を残してゴール。やはり、みな強者だった。

 外輪は良いコースです。でも2周はいかん…いかんですよ。またやろう!な感じにはなれないぐらいキツかった。そんなワケで、1周はするけど、もう2周はしませんよぉ!